99/05/30

相良さんの山荘の生活水はすべて涌き水でまかなわれています。 山荘よりかなり高いところ涌き水があり、そこで一度タンクに貯め、ビニール管で高低差を利用して送水してきています。 従ってポンプなどの機械類は一切用いていません。夏でも涌き水がかれることはありません。電気温水器、台所、トイレなどの水をまかなう以外は貯めておく必要がありませんから余った分は野菜畑の給水などに使ったりそのまま流して土に還元しています。飲料水としては吉子さんは念のため一度沸騰させてから使われています。

135エーカーという広大な敷地の中には沢山の種類の木々があり、また鳥や動物がいます。木の種類は葉の形状、あるいは幹の表面模様などで見分けるのだそうですが、折角少し教えて頂きましたが忘れてしまいました。

木も種から育ったばかりのものもあれば、大きな木でも朽ちた大枝が目前で落下するのを見ました。鳥も沢山の種類います。毎朝日の出15分前に鳴き出すクエール(辞書にはつぐみとありますが、日本のつぐみとはまったく違うそうです(鳴き声は覚えましたが、姿は見ていません)。また蜜をなめにくるハッミング・バード、アパートみたいな巣箱にすむパープル・マウンテンもここで知りました。動物はトーネードが去った直後例のバンビーそっくりの小型の綺麗な親子5頭程が相良さんの庭を横切って行くのをみました。夏過ぎになると沢山出てくるそうです。淑子さんが台所から大声で呼んで下さったので、生まれて始めてスカンクを見ることが出来ました。黒白の尻尾を垂直に立ててちょろちょろ歩き廻っていました。これもカメラで捕捉出来ませんでした。その他多くの小動物がいて、自動車道路上ではその轢死体が沢山見ます。大型の鳥がその肉や内臓を直ぐ食べてしまうそうです。

相良さんご夫妻は彼らの敷地内のすべての動植物がこの数百年と同じ環境で今後に残っていけるようにしたいと、人間が勝手に自然を弄くるのを最小限に止めるよう心がけておられます。古くからあるトレイルの他に新たに道を作らないことにしてます。

また狩猟シーズンともなれば彼らの敷地内での狩りを認めてくれるよう申し入れがあるそうでうすが、同じように自然環境保持を望む隣の弁護士夫婦とともに断っているそうです。相良さんは仏教徒だから殺生を認めるわけにいかないと云ってるとのことでした。

淑子夫人のバイタリテイ、たくましさは米人並です。日本に帰るとご婦人方がもやしのようにひ弱に見えるなどと日頃言ったりしておりましたが、夫人は全く違います。悪路を走るトラックの荷台にも平気で乗られます。このあたりに住む米人のご婦人方では普通のことのようですが、日本のご婦人でこんなことが出来る方は極めて限られているのではないでしょうか。さらにお料理がお好きであり、お上手です。私は医者から食べ過ぎないようにと常日頃からやかましく云われていますが、朝、昼、晩の美味しいご馳走につい限度を超して頂いてしまいました。相良さんのピクニックには奥様のお料理を楽しみにして多くの方が見えるそうです。先日のお料理は揚げたての春巻きとちらしすしで、どちらも大好評でした。

相良さんの山荘生活はこの奥様に大きく支えられています。

明日に続く

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